複雑な問題に思考停止、短絡的で感情的なタブロイド思考は危険
「タブロイド思考の民が猛威をふるう状態が何世代か続くと必ず社会は崩壊する」
タブロイド思考ってご存じですか?
簡単に言うと、
複雑な物事を、深く考えないで「先入観、固定概念、偏見」などのレッテルで類型化して把握してしまう思考。
つまり、
よく分からない、知らないことは深く考えず先入観や偏見でさっさと結論を出してしまう思考です。
今の社会は極めて複雑な構造を持っていて物事の原因などを調べることは非常に手間がかかり妥当な認識に達するまでには困難なことが多いのが現状です。
そんな中で、原因を究明するには専門知識が必要な分野もあり本質を見極め考慮し、また深く吟味、分析を必要とすることも多いでしょう。
しかし、複雑な相互関係の分析に至るまでの思考は非常に負担が多く、困難なものです。そこで、
①「よく分からないことを考えることは、面倒くさい」→ 思考停止
②「分からないけど、それは自分の無能を表すことになる」→ 短絡的な自分の回答をだす
③ 答えを決めない状態は心理的に不安定だ → 自分でだした短絡的かつ単純明快な図式的回答を自分で納得、受容する。
つまり、
事象の原因や在りようを吟味、分析、考慮せずに自分の知ってる知識と先入観や偏見、固定概念から、よく分かっていなくても自分は理解したような「気分」になってしまっているんです。
●自分は考えた
●自分は答えを出した
でも、実は最初の段階で思考停止している。
つまり考える力が無い。でもそれを露呈出来ないから短絡的な答えで自分を納得させている。
深く考えることをしていない。深く考える力が無い。疑問をもたない。
これが危険なのです。
つまり、深く考えず表面的な情報で判断してしまうと
例えば、マスコミが騒ぎ立てれば表面だけで本質を考えず、例えミスリードだったとしても疑わずのってしまいやすいのです。
でも、自分で答えを出していると錯覚してしまっているわけです。
タブロイド思考の危険性
社会が高度に複雑化してくると人間の脳は社会問題への理解が追い付かず思考停止してタブロイド思考となる人がいます。
そして、その人たちは深く考えないという特徴から
◎理屈より感情を優先させる、ようになると言われています。
(問題分析や解決より感情のはけ口を求める傾向 ⇒ 攻撃対象を求める )
例えば
●個人に責任を転嫁して問題を解決したと酔いしれる
●何もしてないことが目につきそれを罪悪視する
●感情的に反対はするが対策はない
(怖いのは、今のマスコミを思い出してしまうところです)
つまり、タブロイド思考の人が増えると
何も考えず、騒ぎ立てるような人が多くなる。
感情のはけ口を探し感情的に攻撃する。
物事を理解しようとしないので、理屈が通用しない。
そうなると、事実は風聞に負けてしまう。
民衆が、こうなったら
目先の利益と批判に徹するでしょう。その行きつく先は「破滅」となるのは容易に想像出来るのではないでしょうか。
タブロイド思考になると、その先や結果を考えるに至らない状態になるということです。
今、コ〇ナ問題でテレビの報道は煽るように毎日報道されています。
タブロイド思考にならず、分からないことは簡単に結論を出さず保留して分析、考慮していきたいと思います。
ありがとうございました🍀